すべては1人から始まる
トム・ニクソン 著
この本をベースに勉強会をしています。
第15回目 みたらしソース部
12 意思決定と対立
今回のテーマはこれ
12 意思決定と対立
「コンセンサスの死」を回避し、前に進むにはどうすべきか。
みんなの合意を得ようとすると、時間もかかり、結論がでなくなる。
すると、フラットな組織を目指していたにも関わらず、またヒエラルキーの強い組織形態に戻ろうとする力が働いてしまう。
これをどう回避するか。
ひとつの手段として、合意形成(コンセンサス)から、同意(コンセント)へ。
コンセンサスの罠を避ける総合型意思決定プロセス
①何らかの意思決定をしたい人が提案内容をまとめる
②関連する人、影響をうける人に資料をみてもらう
③会議で提案内容を明確にするための質問を行う
④提案者にリスク、懸念点、改善点をフィードバック
⑤提案者は創造的権威がある立場として、どのフィードバックを受け入れるかを判断し改訂する
⑥同意を求める
⑥で同意が得られなければ、③④⑤⑥を繰り返す。
ポイントは③と⑤なのではないか。
③会議で提案内容を明確にするための質問を行う
このポイントは、これからソースになるとうする人のビジョンを明確にしてあげることに全力でサポートするということ。
自分の意見や反論をするのではなく、ビジョンが不明瞭なところを明らかにしていくことだ。
これは、まさに、これからサブソースになろとうする人の役割と同じだ。
もしあなたが、ソースに共感し、ソースにとってのサブソースとして関わっていこうとするのなら、サブソースの大切な役割は、ソースのビジョンの言語化のサポートだ。
⑤提案者は創造的権威がある立場として、どのフィードバックを受け入れるかを判断し改訂する
つい、力のある人の意見を無意識に忖度をしようとしてしまったり、フィードバックを全部受け入れなければならないと考えたり、、、。
そうではなく、創造的権威がある立場は誰なのか。
それは明らかにソースになろうとしている自分である。
この立場を忘れない。
この同意プロセスの真意はどこにあるのか。
実は、上記で紹介した同意プロセスには、それ自体ですごく考え抜かれたプロセスではあるが、さらに裏テーマがある。
「耳を傾ける」という不可欠な習慣を鍛えるということだ。
内側にも耳を傾けよう
同意プロセスの裏テーマは、「耳を傾ける」という習慣を鍛えることだと述べた。
では、どこに耳を傾けることが大事なのか。
同意プロセスは、他者からのフィードバック、つまり外側に耳を傾ける仕組みだが、自分の内側に耳を傾けることを忘れてはならない。
同意が得られても、ソースがエネルギーを注げない提案にならないよう注意が必要だ。
これは身体からのメッセージを大切にする。
対立を解決するためには、深い内面的な変化が必要
対立の難しさとは、結局、自己の成長なのだ。
自分の影(シャドー)と向き合えるか。
ここで、非暴力コミュニケーションの重要な条件を紹介されいてた。
①相手とつながろうとする姿勢を保ち続ける
②いまここに注意を向け続ける
この2つを常に意識して、対立と向き合うには、どうしたって自己成長が必要になる。
茶道、禅、弓道など、道と名のつく鍛錬にも、同じようにこの2つのテーマが流れている。
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