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執筆者の写真yamashina shigeru

自分がソースではないイニシアチブの責任を担おうとすると、気力が削られ、苛立ちが募っていく。

すべては1人から始まる

トム・ニクソン 著


この本をベースに勉強会をしています。

第4回目の勉強会の様子



ソースの役割のつづき。


ソースの仕事




①イニシアチブの境界線を明確にするため、耳を傾ける


イニシアチブとはアイデアを実現するまでの道のり。

その道のりの中で、やることとやらないこと、何がアイデアに近づく道のりなのか、その境界線を明確にしていく。

そのためには、指示命令をするのではなく、耳を傾けるということ。


②その境界線を守ることで、イニシアチブの一貫性を保つ。


③イニシアチブ全体としての次のステップを感じ取り、判断し、行動する。


次のステップに進むために、合理的な判断基準も大切だが、ソースが感じ取っているかどうか、感性や直観がすごく大切だということ。


④サブソースとクリエイティブ・フィールドを分ち合う




ソースを分ち合う方法




ソースがイニシアチブを立ち上げへと動き出すと、そのビジョンとエネルギーは磁石のように人を引きつけていく。

その中には、「おのず」とビジョンの特定領域における責任を担う人が生まれてくる。

サブソースの誕生である。


ソース原理にとって、この「おのず」がすごく重要になってくる。

ただ、社会に「おのず」が生まれる環境や時間的余裕が足りてないからこそ、指示命令になってしまうことは、多々ありそうだ。




サブソース


サブソースは、自分で新しいイニシアチブを始めるよりも、ソースの生み出すクリエイティブ・フィールドが自分のビジョンの一部または全部を実現するのに適した場所(意識的または無意識に)だと感じとる。

サブソースは、イニシアチブ全体の中で独自の領域をつくり出していく。(サブイニシアチブ)


ここにも、指示命令がない。




クリエイティブ・ヒエラルキー





ヘルパー


サブソースではなく、イニシアチブに集まって協力してくれる人たちのこと。

自分の持っているスキルや労力を提供してくれる場合もある。

イニシアチブにおいて、最もかけがえのない存在になることもある。


プロボノまたはボランティアとして関わってくれる人。




ソースの継承


ソースの役割は、最初の創業者から後継者へと引き継ぐことができる。

後継者は前任者とまったく同じ役割を担う。


ソースの継承の鍵は、イニシアチブが持つ最も深い価値観を受け継いでいける後継者を特定し、準備をすること。




ソースでなくても人間としては等しく価値がある




ソースが自分ではないと気づく場合。

落胆することではなく、彼らの役割を認識し、それぞれが最高のソースになるようサポートすることは「愛に満ちた行為」だ。


ただ、自分がソースではないイニシアチブの責任を担おうとすると、気力が削られ、苛立ちが募っていく。


こういったケースは、社会の中ではよくあることではないか。

むしろ、ソースではないイニシアチブの責任を担ってくれている人がいるおかげで、この社会は巡っているといえるほどだ。

 

ここをどうのように理解していくか。


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