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解決するまでかかわり続ける

その島のひとたちは

ひとの話をきかない

森川すいめい 著

読了




自殺希少地域に旅をして、その秘密を探る。

予想通りだと感じることと、予想外と感じることが起こる。

そのエピソードひとつひとつが、すごく興味深い。


「全力で軽印刷か」


これはぼくの「座右の問い」のひとつだ。

本書で書かれてある自殺希少地域のエピソードは、まさに、軽印刷としての姿勢を考えさせてくれた。

なんとなく、ぼくが理想とする軽印刷と地域の関わりにすごく近いエピソードばかりだった。

そして、玄関前にベンチを設置したいと思えた。



ひととひとの関係の中で病は発症する

本書の中の言葉だ。

これは、精神疾患だけではなく、すべてに言えるのではないか。



最後の章は、結論をまとめてくれている。

対話の大切さだ。


「ひとが呼吸するように、ひとは対話をする」 ヤーコ・セイックラ氏

つまり、人は呼吸をしなければ死んでしまう。同じように、対話しなければ死んでしまうのだ。



旅の中でみえてきた7つの原則を紹介する。


1,困っている人がいたら、今、即、助ける。

「今」なのだ。助けっぱなしでいいのだ。

そのときの言葉はすごく大事。


2,ひととひとの関係は疎で多。

SNSの緩い関係性にも似ている。

実はこの部分が一番新鮮だった。

「疎で多」これは社会だけでなく、会社や組織にとっても重要なんではないかと感じた。


3,意思決定は現場。

ルールも大事だが、現場の柔軟な判断が重んじられている。


4,責任の所在

相談された人が責任をもつ。

ただし、そんな重たい責任ということではない。

困っている人がいたら、できることはする。できないことは誰かに相談する

孤立させない。


5,解決するまでかかわり続ける

これもできそうでできないこと。

時間的に厳しくて、できないというより、最大の理由は、遠慮なのではないか。

つい遠慮をしてしまい、解決する前に、引いてしまうことが多々ある。

大事なことだなと感じた。


6,なるようになる、なるようにしかならない

未来は予測できないことを理解する。

この寛容な姿勢がすごく大事だ。

そして、人は必ず死ぬということ。


7,自分がどうしたいか。

お互いが、自分がどうしたいか、という姿勢で対話すること。

本書のタイトルにもなっている。



この7つがうまく機能するには、言葉、適切な人口と面積、が鍵なように感じた。



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