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責任をもつ

修身を学ぶ会富山

第19講 自修の人


真に自己をつくるのは、自分以外にはない。(森信三)

今、ちょうどこのテーマに取り組んでいる。

先日スタートした行動科学研究所さんのエンパワーメントベーシックコースで語られているエンパワーメントの定義が


エンパワーメントとは、私たちの中に眠っている力を呼び覚ますこと

ただ、呼び覚ますのは誰かというと、自分自身が自分の眠っている力を呼び覚ますということ。

この2つの学びに共通している、自分なんだということに、向き合い始めている。


自己を築くのも、眠っている力を呼び覚ますのも、外からの力や影響を受けて新しい力をもらってできるんだと、勘違いしかねない。


しかし、そうではなく。

自分なんだと。

 


すこし具体的な話をしよう。


今回、行動科学研究所さんのエンパワーメントベーシックコースに参加した理由は2つある。

①参加人数が少ないということを知り、おせっかいな正義感が沸き起こった。 ②妻がどんどん日々変化していくのを見てて、妻に学びを提供したいと思った。


ぼくの心の中では、「ぼくより妻が参加することを決断すれば、家族にとって、すごく大きな変化が生まれるのではないか…、よし、妻に紹介してみよう。」でした。

ぼくも一緒に参加するかどうかは、成り行きかなと思っていた。


すると、妻から、「ランニング中に閃いたから参加することにする。一緒に参加しよう」と返事がきた。

これはテンション爆上がりでした。

ついに、家族の変容のタイミングが来た!と実感し、二人で参加することにした。

 

ちなみに、行動科学研究所さんとの出会いは、真国寺の住職・円了さんからだ。

7,8年近く前になるかもしれない。

 

これが参加した一連の流れ。



この一連の流れに、実はぼくの中にある影が潜んでいるなと感じている。


それは、①の理由も②の理由も、自分の選択に責任をもつのではなく、外部の理由を盾して、自分の行動を決めていたこと。



これは、幼少のころからのぼくの癖でもあると自覚しています。 自分がやると心の中では覚悟を決めているにも関わらず、それは表に出さずに、別の理由を無理やりもってきて、自分の覚悟を覆い隠すような行為。


これはかなり強い癖です。

なぜこの癖が生まれたのかは定かではない。

そして、正直別にそれが悪いことだと思っていない。 エネルギーがじゃじゃ漏れしている感覚もないし、実際もれていないと自覚している。


なんというか。 言葉の力を結構20代から信じていて、言葉を発することが現実に影響を与えていく。 スピリチュアルな感覚とはぼくは思ってなくて、まさにそうだろうと思っていて、決断に近い言葉を発することをさける傾向にありました。


不思議に思えるかもしれないが、発した言葉が現実に強く影響を与える場面を何度か経験したことがある。

だからこそ、慎重になったのかもしれない。

どちらかというと自然に自分が触れる距離感の中で起こる出来事が、自分の心の中で描いている世界と一致してきたタイミングで、後出しジャンケン的に言葉を発するみたいな。


大学時代は、このぼくの癖を見破った友人から、叱咤されたことを今でも鮮明に覚えている。


後出しジャンケン的、または、何か理由を先に探して自分の行動を決めたとしても、最終的には自分が決めたことなんだと、明確にすること。


ここがすごく重要なことなんだと思う。

結果的にどちらにせよ行動を起こしているのだが、誰が行動を起こしたのか。

それは自分なんだと。

ここに責任をもつ。


ここに大きな力が沸き起こるキッカケになりそうだ。


自修の人とは、自分に責任をもつということなのだろう。

 
 
 

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