〇のさきに VOL1
「今 ある からだ」をどう使うか。 学生時代から多くのケガを体験し、その中からいろいろ学びを広げていった高田紗妃さん。
ヒモトレ、整体等、身体に関わる活動をしながら、行きついたのは、「〇のさきに」。
これまでの学びの中にある共通点が「〇」。
その先にあるのは?
高田さんとのど真ん中名刺づくり。
まずは対談から。
いま、「まるの先に」をテーマに掲げている。
もともと活発な女の子で、兄の影響もあり、幼稚園から小学校までサッカーをしていた。
それから、中高一貫校へ進学と同時にハンドボールを始めた。
中学2年のときに初めて大けがをする。
左ひざの前十字靭帯切断。
これがターニングポイントになった。
手術をすることで、二度と大きなケガをしないように身体と向き合うようになる。
その後、早稲田大学に進学し、大学のハンドボール部に入部。
その1年の最初の試合で、逆の右ひざに大けがを負う。
前十字靭帯と内側靭帯の2本を同時に切断。
6時間半に及ぶ手術と1か月ぐらいの入院を体験。
ただ、術後ずっと通院するも、なかなか痛みが取れない。
半年経っても痛みが取れず、セカンドオピニオンとして別の病院へ。
すると骨の一部が骨壊死していることが判明。
そこから、骨壊死を直せる病院を見つけるため、探し求める。
しかし、どの病院へ行っても、直せるという明確な答えをもらえない。
ここで無理と言われたら諦めようと決心した最後の病院で、骨と軟骨を移植すればなんとかなると言われ、手術することになった。
その経験もあり、大学卒業後、パーソナルトレーナーになる。
当時は、筋トレの世界しか知らなかったのだけど、それだけだとお客様がなかなか良くならない。
そこから整体のほうへ舵を切り、去年独立。
まず1年間ひとりでやろうと、東京から京都に拠点を移した。
「〇のさきに」の「〇(まる)」とは
今しているのは布を使う整体と、ヒモトレという紐をつかった体操、整体、湯治のプログラム。
すべてに共通しているのが「〇(まる)」だとおもっている。
最初は、身体を良くしたいというのがきっかけで仕事をしていたが、もうそれはない。
直したいという欲求もない。
身体をゼロの状態にすることの可能性に興味を抱いている。
「今はなんでも不安をあおり、付け足し、付け足しでやっている」
身体は本来元に戻ろうとする働きがある。 足すでもない、引くでもない、ゼロの状態に近づける。
ヒモトレも丸紐を使う。
布の整体は、赤ちゃんを丸く包む「おひなまき」から派生した大人用の「おとなまき」で、身体を丸くすることの心地よさを体感できる。
今は、育児法もどんどん欧米化し、メソッド論になってきている。
身体としても丸くしていく大切さ、考え方としても本来の丸、
すべて私がやっていることは「〇(まる)」に通じるなと。
禅もしかり。
日本の日の丸も。
1年前はすごく三角な社会が嫌いで、まるい社会になればいいなとおもっていた。
今は、どちらも大事だなとは考えている。
身体を変化させることで、個体も丸くなると、世界も丸くなるかなという考えで、丸くなりましょうと。
「〇のさきに」の「さきに」とは
自分の名前「紗妃」にかけていることもあるが、これまでの自分にあるトゲがぬけて、まあるい自分になるという思いも込めている。
あとは、未来を指す先(さき)と、先人(さきに生まれた人)の意味。
先人たちの知恵を次の世代につなぐこと。
このどちらも指している「さき」。
過去とこれからを繋ぐのも、ひとつの使命だと思い、活動しています。
つづく。
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