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執筆者の写真yamashina shigeru

過去とこれからを繋ぐ

更新日:10月21日

〇のさきに VOL1


「今 ある からだ」をどう使うか。 学生時代から多くのケガを体験し、その中からいろいろ学びを広げていった高田紗妃さん。

ヒモトレ、整体等、身体に関わる活動をしながら、行きついたのは、「〇のさきに」。

これまでの学びの中にある共通点が「〇」。

その先にあるのは?

高田さんとのど真ん中名刺づくり。

まずは対談から。






いま、「まるの先に」をテーマに掲げている。



もともと活発な女の子で、兄の影響もあり、幼稚園から小学校までサッカーをしていた。

それから、中高一貫校へ進学と同時にハンドボールを始めた。


中学2年のときに初めて大けがをする。

左ひざの前十字靭帯切断。


これがターニングポイントになった。


手術をすることで、二度と大きなケガをしないように身体と向き合うようになる。

その後、早稲田大学に進学し、大学のハンドボール部に入部。

その1年の最初の試合で、逆の右ひざに大けがを負う。

前十字靭帯と内側靭帯の2本を同時に切断。


6時間半に及ぶ手術と1か月ぐらいの入院を体験。

ただ、術後ずっと通院するも、なかなか痛みが取れない。

半年経っても痛みが取れず、セカンドオピニオンとして別の病院へ。

すると骨の一部が骨壊死していることが判明。


そこから、骨壊死を直せる病院を見つけるため、探し求める。

しかし、どの病院へ行っても、直せるという明確な答えをもらえない。


ここで無理と言われたら諦めようと決心した最後の病院で、骨と軟骨を移植すればなんとかなると言われ、手術することになった。


その経験もあり、大学卒業後、パーソナルトレーナーになる。


当時は、筋トレの世界しか知らなかったのだけど、それだけだとお客様がなかなか良くならない。

そこから整体のほうへ舵を切り、去年独立。

まず1年間ひとりでやろうと、東京から京都に拠点を移した。




「〇のさきに」の「〇(まる)」とは


今しているのは布を使う整体と、ヒモトレという紐をつかった体操、整体、湯治のプログラム。

すべてに共通しているのが「〇(まる)」だとおもっている。


最初は、身体を良くしたいというのがきっかけで仕事をしていたが、もうそれはない。

直したいという欲求もない。

身体をゼロの状態にすることの可能性に興味を抱いている。


「今はなんでも不安をあおり、付け足し、付け足しでやっている」



身体は本来元に戻ろうとする働きがある。 足すでもない、引くでもない、ゼロの状態に近づける。

ヒモトレも丸紐を使う。

布の整体は、赤ちゃんを丸く包む「おひなまき」から派生した大人用の「おとなまき」で、身体を丸くすることの心地よさを体感できる。

今は、育児法もどんどん欧米化し、メソッド論になってきている。

身体としても丸くしていく大切さ、考え方としても本来の丸、

すべて私がやっていることは「〇(まる)」に通じるなと。


禅もしかり。

日本の日の丸も。



1年前はすごく三角な社会が嫌いで、まるい社会になればいいなとおもっていた。

今は、どちらも大事だなとは考えている。


身体を変化させることで、個体も丸くなると、世界も丸くなるかなという考えで、丸くなりましょうと。



「〇のさきに」の「さきに」とは


自分の名前「紗妃」にかけていることもあるが、これまでの自分にあるトゲがぬけて、まあるい自分になるという思いも込めている。


あとは、未来を指す先(さき)と、先人(さきに生まれた人)の意味。

先人たちの知恵を次の世代につなぐこと。

このどちらも指している「さき」。


過去とこれからを繋ぐのも、ひとつの使命だと思い、活動しています。



つづく。

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