故きを温ねて新しきを知れば、 以て師となるべし。
昔の人の教えや過去のことについて学習し、そこから新しい考え方や取り組み方を見つけられれば、人を教える先生となれる。
(「実践・論語塾」安岡定子著)
昔の教えとは何か?
これは3つあるのではないか。
①普遍的な法則
科学がいかに進歩しようが、人が生きる上で100年経とうが1000年経とうが変わらない大切な教えがある。それを学ぶこと。
教育の中で学ぶことは、未来を生きるための知恵や新しく知識を積み上げていくためのものがメインとなる。
おばあちゃんの知恵袋のような普遍的な大切なことを知れば、とても生きやすくなるのは容易に理解できるが、普段の中では出逢うきかっけがない。自ら学ぼうという意志が必要となる。
②歴史理解
自分は、なぜここに住み、この仕事をしているのか。その歴史を紐解くことで、これまで理解できなかったことが腑に落ちるようになってくる。
腑に落ちるどころか、目的は何だったのか、手段は正しいのかを改めて確認することにつながり、今を生きる原動力となる。
③失敗から学ぶ
苦難に陥った時、どうするか。
過去の歴史の中で、同様の苦難に見舞われた人物が、どう対処したのか。
それを知ることで、苦難を乗り越えるためのヒントにつながる。
つまり、過去を学ぶとは失敗から学ぶことができるのである。
この3つを素直に受け入れ、実践できること。
さらにそれだけにとどまらず、①②③の知恵と今あるものを組み合わせて、新しいアイデアや問題解決に挑む。
それができれば、人に教える先生になれると章句は伝えている。
この異なる2つのものを組み合す思考。
さらに組み合すだけにとどまらず、実践する力。
ど真ん中を生きる上でも、その組み合わせて実践する力が問われる。
Comments