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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

郷学と仁とリトリート

里仁為美、択不処仁、焉得知


仁に里るを美と為す。 えらびて仁に処らずんば、 いずくんぞ、知なるを得ん。

思いやりある心を持った人が多い里(チーム)は、すばらしい(美しい)。 そんな地域を選んで住もうと思わないのは、知者とは言えない。


以前少しだけ紹介したことがあるのだが、高齢化が進む日本の将来の一筋に光。

「70にして心の欲するところに従えども矩を踰えず」 適度な人口と十分な自然と四季、そこに住む、自由に生きながらも、道理から外れることのない、経験豊富な高齢な方たちが多く住む国。 そういった地域に1週間、2週間、または1か月過ごすことで、その生活の中にある見えざる価値と出逢い、心を癒される旅。

これまでの観光やインバウンドで地域活性化を狙うのとは違い、心の豊かさに触れる旅としてのリトリートは、理想論かもしれないが、これからの世界にとってニーズは増す気はしている。

実はすでに日本国内でも、リモートワークの場所として地方を選ぶ利用は、単純に物価が安いとか、蜜ではないから、という理由だけではなく、無意識にリトリートを意識しているのではないか。

そして、それが日本のひとつの戦略になるのではないか。

世界中から多くの方が、作為的な癒しではなく、生活の中にある癒しに出逢うために訪れるようになる、、そういった希望だ。

  そういう意味でもこの論語は、勇気をもらえる。

思いやりある人が多く住む地域は、すばらしいのだ、美しいのだ。


郷学とは、自分の身を修めることだけではなく、国の行く末を案じながら、地方からすばらしい人材を育む教育を行うこと。

そんな郷学の本質的価値の部分に「仁」があるように思う。

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