3つの世界
山口揚平 著
読了
あまりにも刺激的で世界を横断的に語られている本。
読み進めながら、何か冒険の書を読んでいる気分になりました。
著者の伝えたいメッセージを十分理解できているわけではありませんが、個人的感想として残す。
みんなにオススメしたい1冊です。
この世界をシェアリズム、キャピタリズム、バーチャリズムに分けて捉える視点。
しかも、横への広がりではなく、縦への広がりで捉えている。
もう、ここだけで天才だ!と叫んでしまいました。
単に、画期的で斬新なアイデアということではなく、あまりにも理に適っている捉え方で、もう身震いがします。
これはぜひ実際に本を手に取って体験してもらいたい。
その中で心の留まった言葉を少しだけ紹介したい。
問題は目に見える社会の現実ではなく、個々人の世界の認識へとシフトする。 「社会はどうあるべきか」ではなく、「個々人がそれぞれ心地よく生きるためにどのように世界を認識すべきか」へと命題が変わる。
これは本当にそうだと思う。
だからこそ、哲学であり、喜怒哀楽であり、身体感覚であり、いのちの声を聴くことが重要になってくるのだと思う。
むしろ、本来はこれが当たり前だったのではないか。
そうやって生きてきたのではないか。
今は、科学技術や制度等が、ある一定の進歩を歩んだからこそ、この言葉が表面的な精神論ではなく、個々人の認識で生きる術が存在する世界を生きているからだ。
その上で、シェアリズム、キャピタリズム、バーチャリズムの3つのコミュニティの中で、どこをメインの居場所にするか。
そのためには、3つの特徴を理解した上で、教育や自分の在り方を考えていくことがすごく重要になる。
誰もがいつからでもど真ん中を生きる道を選択できる世界
これは、ぼくが描くビジョンなのだが、ここにもつながる。
ど真ん中を生きるとは、まさに、個々人が認識している世界を主体的に生きるということに他ならない。
さらに一歩飛躍して、個としてど真ん中を生きるという世界から、多くの繋がりの中で誰もがど真ん中を生きる世界を生み出そうとしたとき、本書にあるシェアリズムの世界、または、バーチャリズムの世界になるはずだ。
この2つの世界では、何が価値に変わるのか。
どういった振る舞い、どういった視点が必要なのか。
愛、意識、想い、ツケ払い、物々交換、風土、、。
まだまだ解釈しきれていないのだが、ぜひとも本書を一読してもらえるとうれしい。
そして、意見交換などできるとすごくうれしいなと思う。
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