すべては1人から始まる
トム・ニクソン 著
この本をベースに勉強会をしています。
第9回目 みたらしソース部(仮)
5 ソースとしての振る舞い(前回からのつづき)
ソースコンパスを使うと、ソースのとるべき重要な行動は4つにまとめることができる
1 耳を傾ける
2 ホストする
3 分かち合う
4 決断する
①トップダウン×迷い→耳を傾ける
ソースが、クリエイティブフィールドの境界線を明確に理解し、境界線を守る行為をしつつも、まだビジョンを表現しきれておらず、イニシアチブを前に進める判断に迷いがある状態。
そういったときは、自分の内側と外側に対して、耳を傾けていくしかない。
大切なことは、腑に落ちる瞬間まで耳を傾けつづけること。
②迷い×ボトムアップ→ホストする
ソースが、まだビジョンを明確に見える化できず、イニシアチブを進める選択にも迷いがある状態ではあるが、「耳を傾ける」ことで、ひとりではビジョンを達成することは不可能であり、仲間の存在と一定の分野を仲間に委ねていかないことは理解している状態。
そういったときは、サブソースやヘルパーたちと対話やセンスメイキングの機会を設ける。
ここではアイデアをカタチにしていくことが大切なのではなく、対話をしながら、多様なアイデアの可能性があることを引き出す。
サブソース側にとっても、アイデアを引き出されることで、ソースのクリエイティブフィールド内での役割や出来ることが見えてくる。
③明確さ×ボトムアップ→分かち合う
ソースは、耳を傾け、ホストをすることで、ビジョンが明確に見える化ができるようになる。
また、ホストすることで、サブソースの中で沸き起こったアイデアややりたいことを受け入れ、クリエイティブフィールド内でサブクリエイティブフィールドの領域を作ることを任せる。
ソースは、一度サブソースに委ねた領域には口出しはしないことが大切。
④トップダウン×明確さ→決断する
ソースは、ビジョンも明確になり、クリエイティブフィールドの境界線も明確になっているのであれば、必要なことを決断していく。
ソースが明確になった状態での決断であれば、メンバーに強制する必要もなく受け入れられる。一見、独裁的な行動も、愛を持って受け入れられる。
このソースコンパスと4つの行動を理解し、迷いの中にいても、今何に迷っているのか、次にどんなことが起こるのかをある程度理解することができる。
さて。
この4つの行動(耳を傾ける、ホストする、分かち合う、決断する)のうち、どれが自分は自然に行動でき、どれが難しいと感じるだろうか。
・他人の声に耳を傾けることが苦手だ。
・自分の心の声に耳を傾けることがわからない。
・耳を傾けることはできても、まだ腑に落ちないにも関わらず焦って判断しがち。
・意見を言いやすい雰囲気を作ることが苦手、つい高圧的な態度になってしまう。
・自分の意見を押し付けてしまう傾向が自分にはある。
・複数人で話し合いの場をつくることに恐れを抱いている。
・分かち合う勇気がない。
・分かち合うことで、境界線があやふやになってしまう恐れ。
・オーナーシップへの執着がどうしてもある。
・決断しないといけないが、その責任を負う勇気が足りない。
などなど。
内省する。
なぜ難しいと感じるかを考える。
内省とともに、もうひとつソースにとって必要な時間。
それは余白をつくることだ。
仕事がハードになろうとも、新しいアイデアが降りてくる余白を大切にする。
具体的にどんな余白をつくっているだろうか。
つづく。
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