ソース原理についてVOL4
行動科学研究所所長、岩田洋治さんと、ソース原理について対話させていただきました。
▼行動科学研究所
個人と組織のエンパワーメントをサポートする。
(岩田)
山科さんから、「ど真ん中名刺をつくる中で、サラリーマンの方が途中で自分のど真ん中が分からなくなる」という課題のお話がありました。
それは一体、どういうことなのか。
それは、コールとイニシアチブで動いていないからなのではないか。
自分のコールがわからなくなるから、ど真ん中名刺がつくれない。
でも、それはなぜかというと、その人だけに問題があるわけではない。
その人が属している「クリエイティブ・フィールド」がそれを求めていないから。
(山科)
まさにその通りだと思う。
(岩田)
このクリエイティブ・フィールドという単語は、見事に名前をつけたなと思う。
日本語だと、「意気に感じて」という表現がある。
「この人の意気に感じて…。」
(意気に感じる…人のやる気や熱意に触発されて、こちらもその気持ちや気配に同調するの意)
これは、ソースが生み出すクリエイティブ・フィールドを感じているんです。
「意」とは、こんなことやりたいというビジョンです。
「気」とは、エネルギーです。
ビジョンとエネルギーに触発されて、「自分もこういうことやってみようかな」と思い、動く。
この舞台(クリエイティブ・フィールド)の中で、「こういうことをするといいのではないか」と動き始めるのが、サブソースである。
また、「意」としてのビジョンは、ソースから生まれているようで、実はソースのビジョンでもない。
ソースを通って、出てくるビジョン。
ソースも、見ている先がある。
それをみんなも見ている。
ただソースが一番見える人、聴こえる人、聴く人。
「自分にはこんなふうに聴こえているんだけど、どう思う?」
「言われてみれば、そうだな」
と、意気に感じて動き始める。
もうひとつ。
ソース原理が考えるヒエラルキーについて。
みんなフラットな組織を作りたいというが、ソース原理はある種のヒエラルキーなんだと。
ソースとサブソースもある意味ヒエラルキーの関係。
ヒエラルキーの語源は、「聖なる秩序」という意味。
たとえば、水星、金星、地球は、順序を維持し、常に保たれた軌道を動いている。
ここにある種の秩序というものが存在する。
自然の中にある秩序が阻害されずに流れつづいていく。
そこにはヒエラルキーがある、ただそれだけのこと。
ソースは、一番聴く人。
サブソースは、日本語の翻訳として「盟友」と訳される。
ソースからみたら、サブソースは盟友。
ただ、盟友という日本語を使うのであれば、サブソースからソースをみても盟友である。
お互いが盟友関係である。
損得関係ではなく、一緒に繋がっていく。
そうなると、ヒエラルキーがありながらも、相対的である。
つづく。
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