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信ずれば成り、憂えれば崩れる

更新日:2020年6月11日

万人幸福の栞より


信ずるという事は、事実そうであるから、それと信ずるのではない。そうであることは信ずるも何もない、もうすでにそうである。ほんとうに信ずれば、そうなるのであり、必ず信じた通りにさせるのである。

この文章が最初難解だった。

これはイメージトレーニングの話のように思えた。


信ずればなる。

イメージできれば、現実でもできる


小、中、高、大、社会人とスポーツをしてきたので、よくわかるのだが、ひとつのプレーができるようになるためには、頭の中で、そのプレーを完璧に再現できるかどうか、ここにかかっている。

頭で再現できれば、現実でもできるようになる。しかし、頭で再現できないものは、現実でも再現できない。


最初は現実の中での反復運動で身体に覚えこませるしかないだろう。

とはいいつつ、一度身体で覚えたものを変えることはすごく難しくなるので、自分がこんなふうに動いているはずだと思っている動きと、ビデオなどで観た実際の自分の動きを比較することは重要だろう。

このギャップの少なさがセンスと呼ばれるものではないか。


センスは磨くことができる。

このギャップを埋める練習をすればいいのだ。


ギャップを少なくしてセンスを磨き、イメージを生み出す力が強くなれば、先にイメージトレーニングで大方仕上げ、現実の練習を少なくしてもできるようになるのだろう。


年齢とともに身体が衰えてくると、頭の中のイメージと現実の動きにズレが生じ始める。

このズレを受け入れて、調整していくという作業が必要となってくる。


プロのスポーツ選手は、このギャップとイメージを常に意識しているのだろう。

そう考えると、ぼくらがテレビで見ている試合とは別に、選手はイメージの中で別の景色を見ながら戦っているのかもしれない。

また、個だけではなくチームとして同じイメージを共有することも可能だ。

これはラグビーワールドカップの試合を選手が解説している話の中でも語られていた。

仲間全員が同じイメージを見て、次のプレーを予測し、そのとおりに動いていたと。

一見、タフでハードで身体感覚がメインのスポーツだと思いきや、頭脳をフル回転させ、イメージの共有化がすごく重要なスポーツだった。

プロフェッショナルな仕事だ。


信念とは、現実とイメージのズレをどこまでなくすか。

その精度を高め続ける終わりのない旅のことだと言い換えることができるのかもしれない。


信念を強くもつ、イメージの精度を上げる。

では、どこまで精度を上げるべきか。

これは五感すべてをイメージの中で再現できるかどうかなのではないか。

目に見える景色、音、におい、味、感触すべてを再現したイメージをもつ。


では、そのためには何を鍛えるべきか。

それは、たくさんの景色、たくさんの音、たくさんのにおい、たくさんの味、たくさんの感触を体験することがとても重要なのではないか。

たくさん五感の引き出しを準備することが、イメージの精度を高めるために役立つということだ。


これは非日常の体験をしようということではない。

日常の中で意識するだけでも、十分変化が生まれそうだ。

日常の景色を意識する、日常の音を意識する、日常のにおいを意識する、日常の味を意識する、日常にある感触を意識する。

それが膨れ上がることで、イメージもより鮮明に精度が増す。


イメージの精度が増せば、現実に置き換えることもできるようになる。

イメージの精度を高めていくために、五感の引き出しを増やす。

そのための子どもたちへの五感教育は、これからすごく重要になってくるのではないか。

いや、重要になっていくべきだ。


五感の引き出しを増やし、イメージの精度を高める。

それこそ信念の力であり、思いを招く力となるのではないか。


慮る、思いやりの心と、常に身体を整えておく大切さ

比較の世界からの脱却と本物の覚悟とは

失敗を許容する社会とレジリエンス力の必要性


志を抱くこと、実現するために歴史や古典を学ぶ大切さ

お互いが日に新たであることが、幸福と平和と繁栄をもたらす


名優から主役へかけ上がるために大切な「友」や「師」


素直な心で、外側と内側の2つの視点を同時に見つめる


正しさの追求と循環力が未来を生み出す


愛と命と仕事の関係、仕事の尊さを悟る

どちらが物を愛する人によって産み出されたものなのか


あなたにとって成功とは何か、あなの仕事は何か

今ここから始める実践を

人間はあらゆる生きものたちと、共に生きる力


五感の引き出しを増やすことが、信念の力を高める


あなたにとって働くとは、仕事とは、その定義からはじめる

本当の主役とは一体どういうことであるのか。


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