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子は親の心を実演する名優である

執筆者の写真: yamashina shigeruyamashina shigeru

更新日:2020年6月11日

万人幸福の栞より


親たちはうわべを飾り、人前をつくって上品に暮らしていても、子どもたちは、堂々と、つつみかくしなく、親の心を実演する。 家は、その小さな名優の舞台である。

まさしくそうなのであろう。


今回の内容を、視点を親ではなく子の視点として、子の成長について考えてみると、ど真ん中名刺ワークショップで考えてもらう「血・育ち・教え」の血と育ちの話にちかい。


今の自分自身は一体何で出来上がっているか。

それは、血=ルーツ、育ち=家庭でのしつけ、教え=社会の中での気づき、この3つがあり、今の自分があるといわれている。それは確かにそうだろう。

でも、なかなかその当たり前の事実を一度振り返る機会はない。

それをまず見つめるという作業を行う。


たとえば、ぼくは日本人であり、富山県民の父と石川県民の母の間に生まれた。父は寡黙な方で、一度も子供に対して怒ることはなかった。ひたすら仕事に向き合っており、常に礼儀を忘れない人だった。母は、喜怒哀楽にあふれ、子どもの気持ちを全力で応援する人であった。そして命の厳しさというものを常に見せてくれるような存在だった。大学になり一人暮らしを始め、そこで初めて親友と呼べる仲間に出逢う。仲間みんなのことを大事にすることが、一番自分の成長になるということを教えてくれた。社会人になってから師と仰ぐ存在にも出逢えた。師は、目の前に見えることがすべてではなく、その現象の奥に眠る本性を見つめることを常に教えてくれた。

そんな、血と育ちと教えがあったおかげで、今の自分がある。


そんな感じだろうか。


ここでいう「育ち」の部分だ。

まさに自分の過去を振り返るならば、あの時両親の姿を見て、名優を演じていたのは確かだ。


「子は親の心を実演する名優」というのは、まさにここでいう血と育ちであり、特に「育ち」のことだ。

育ちが、いかに影響が大きいことなのかを伝えている。


しかし、子の立場で考えるならば、いつまでも小さな名優でありつづけることはよくない。それは真似事でしかないからだ。

ここから、名優には違いないが本物の主役となるには、どうすべきか。

「育ち=家庭の中でのしつけ」を芸の肥しとし、さらなる飛躍、主人公として自分を生きるには…。

ここが大事になってくるのだろう。


それにはやはり次のステップである「教え=社会の中での気づき」が必要となる。

家庭外の社会の中で、親友から、先生から、何を学んだのか、何を気づかせていただいたのか。

この「教え」が加わり、自分という人間ができる。

ここに「ご縁」があることで、今なすべきこと(must)が見えてくる。

そして主役への階段を駆け上っていくことになるのだろう。

つまり、ど真ん中だ。


そう考えるならば、小さな名優から主役になるために大切なのは、「教え」である。

つまり、友であり、師である


友が大切であることの意味。

師を見つけることの必要性。

それは、まさに小さな名優から主役となるためなのだろう。


親は自分を磨き、子は自分を作り上げていかなければならない。

そのお互いの役割を知るということが、子育てにとって大切なのだろう。


 

慮る、思いやりの心と、常に身体を整えておく大切さ

比較の世界からの脱却と本物の覚悟とは

失敗を許容する社会とレジリエンス力の必要性


志を抱くこと、実現するために歴史や古典を学ぶ大切さ


お互いが日に新たであることが、幸福と平和と繁栄をもたらす


名優から主役へかけ上がるために大切な「友」や「師」


素直な心で、外側と内側の2つの視点を同時に見つめる


正しさの追求と循環力が未来を生み出す


愛と命と仕事の関係、仕事の尊さを悟る


どちらが物を愛する人によって産み出されたものなのか

あなたにとって成功とは何か、あなの仕事は何か


今ここから始める実践を


人間はあらゆる生きものたちと、共に生きる力


五感の引き出しを増やすことが、信念の力を高める

あなたにとって働くとは、仕事とは、その定義からはじめる


本当の主役とは一体どういうことであるのか。

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