万人幸福の栞より
真に正しい事とは、まず己が救われ、それと一緒に人が救われることでなくてはならぬ。 明朗こそ、まず己が救われる燈火であり、己のかかげたこの燈火で、人もまた救われる。
いっぱいにたたえた姿、欠けた所がない、うらみも、そねみも、争いもない、みち足りた喜び、これが和である。 愛和は本と末、原因と結果の関係が愛によって和を得た相、和のもとは愛である。
ここではひとつひとつの言葉が定義されている。
そこを見ていくことが重要なのだろう。
真に正しいとは何か。
まず自分が救われること、そして同時に他者が救われることである。
その真に正しいものの中で、今ここからすぐに実践できることは何か、それが明朗の心だと。ここでは真に正しいことの定義を伝えているだけではなく、実践とは、今ここからすぐに始めることができるものでなければ本物ではない、ということも同時に伝えている。
和とは何か。
欠けた所のない満ち足りた喜び、つまり、それぞれの個性のまま育ち栄える有様が和であると書かれてある。
1+1の和が、2ではない。2以上になるということでもない。
1+1の和が、上記のごとく満ち足りたものになってこそ和ということなのだ。規模や効率の問題ではないということだ。
愛と和の関係はどうか。
和は結果であり、原因が愛である。つまり、はじまりは愛だということだ。
はじまりが愛でなければ、1+1の答えが本物の「和」にならないということを伝えている。つまり、1+1の答えは単純な2や3といった、見せかけの数になるということだ。
では、愛とは何か?
人を生み、育て、養う、これは親の愛。
家庭をつくり、社会を営み、人の世の幸福と文化を生み出す、これは人の愛。
と書かれてある。
つまり、日に新た、生成発展するうえで、新しく生まれたモノを育み、そこからまた次の新しきモノを生み出す。その循環をつくり出す力こそ「愛」だ。
ただし、スタートラインから、ぐるりと回って最初の位置に戻るという循環ではなく、もう一回り大きな環、または、もうひとつ上位の環のスタートラインへ導く循環力が愛だということだ。
この正しさの追求と循環力、それを父と母に例えている言葉だ。
この2つの作用が、未来を生み出す。
ど真ん中名刺ワークショップでは、ここでいう循環力を
ハートの循環法則と時空を超える志の循環の2つがあるとして紹介している。
慮る、思いやりの心と、常に身体を整えておく大切さ
比較の世界からの脱却と本物の覚悟とは
失敗を許容する社会とレジリエンス力の必要性
志を抱くこと、実現するために歴史や古典を学ぶ大切さ
お互いが日に新たであることが、幸福と平和と繁栄をもたらす
名優から主役へかけ上がるために大切な「友」や「師」
素直な心で、外側と内側の2つの視点を同時に見つめる
正しさの追求と循環力が未来を生み出す
愛と命と仕事の関係、仕事の尊さを悟る
どちらが物を愛する人によって産み出されたものなのか
あなたにとって成功とは何か、あなの仕事は何か
今ここから始める実践を
人間はあらゆる生きものたちと、共に生きる力
五感の引き出しを増やすことが、信念の力を高める
あなたにとって働くとは、仕事とは、その定義からはじめる
本当の主役とは一体どういうことであるのか。
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