志学
ある一つのことを続ける。 そうすれば道が開けることは分かる。 でも、それがいちばん難しい。 四十を超える年齢になり、よくよく分かるようになった。 志学とは、継続する力のように思えた。 継続する力とはどんな力だろう。 どうすれば継続できるのか。...
学ぶ姿勢
教えるは、すなわち学ぶこと。 この言葉の重みを改めて感じた。 論語に「君子は上達し、小人は下達す」という章句がある。 上達するか下達するしかない。 現状維持はないというコトバだ。この言葉を同時に思い出した。 人は生きていく上で、教える立場、学ぶ立場、その立場を入れ替わりなが...
因縁
子供のころに感じた「日本人でよかった」という感情を思い出した。 当時雑誌やテレビ、学校の教科書で目にした飢餓や戦争で苦しむ姿を見て、素直におもった感情だ。 子供のころは、ただ単純にそう思えた。 地域づくりや町づくりというコトバに対して、何となく薄っぺらく感じる。...
手に負えない感覚
自分はどこから来て、どこに行くのか? 自分の血、骨、目、口、思考…、一つ一つを作りだしているのは、この日本の土、風、風景、心である。 その国土があるのは、連綿とつづく日本の先祖の人たちがあったからこそ…。 このことに、素直に相対することは、とても恥ずかしくもある。...
肯定的な感謝
確かに人間として生まれたことに対して、当たり前だと思わないとしても、感謝できているかというと難しい。 幼少のころは、小さな虫を見ては、「あぁ人間でよかった」と思うことがあった。 それは死への恐怖からだ。 死というものが恐ろしく、怖く、虫の命の短さを知った時、自らの手で虫の命...
命を生きる
「母親が生きるか、自分が生きるか…、死際を彷徨って生まれたんだよ」 と、子どものころからそう聞かされてきた。 ただ、その真実も、何もかも、実際には覚えていない。 ほとんどの人間は、人生最大の重大事件である自分が誕生する瞬間のことを覚えていない。母親の辛さを知らない。...
無邪気な返事のチカラ
すべては天の命として謹んでお受けするという人生態度は、頭で理解しても、また心で理解したところで、仕方なく、素直にこれを実践できなければいけないのだろう。 自分の行動を振りかえると、自分のこと、周りのこと、自分の周りで起きた出来事に対して、まずは受け入れる心は育っていると思っ...
一道をひらく道(2)
明治以降、確かに教育界から巨人といわれる人物が輩出されることはなかったかもしれない。 それは一体なぜかを考えた時、資本主義経済ということに行き着くのではないか。 経済の発展、科学技術の進歩による 人々を豊にする力。 人の思想や教育の世界にスポットが当たることはなかったからで...
一道をひらく道(1)
どの職業であろうが教育という世界は存在するだろう。 ただし、教育とは何かを考えた時、 20年先、30年先に自分はどんな人生を歩んでいるか、 教える相手はどういう人生を歩んでいるのか、 自分たちが住む国はどうなっているのか、...
地域活性化と土徳
修身教授録 第21講 血・育ち・教え から抜粋 この三つのものは、一人の人間が出来上がるうえで、最も重要な三大要素である。 「血」というのは血統のことであり、さらに遺伝と言ってもよいでしょう。 「育ち」というのは、その人の生い立ち、家庭における躾を言うわけです。 ...