人を植える道
「教え」ということばの語源は 「愛し」からきているという。 愛情をもって生きるすべを 与えようとする心であり 育む心なんだ。 ❝愛をもって育む❞ これが本来の「教育」というものだったのだと思う。 人を育てるということは 道を示すだけではなく 命ある限り...
終活
たとえば山を為るが如し。 未だ成らざること一簣なるも、 止むは吾が止むなり。 たとえば地を平かにするが如し。 一簣を覆すといえども、進むは吾が往くなり。 たとえば山を作るようなものだ。 あと一杯の土で完成するところまできていて、やめてしまうのは自分に責任がある。...
家庭の教育
教え有りて類無し。 この世ではどんな教育を受けたかによって違いは生じるが、 人間は、生まれつきの上中下といった種類の差はない。 (「実践・論語塾」安岡定子著) ど真ん中名刺ワークショップでは、自分を作り上げている3つの要素を考えることをします。...
一道をひらく者
❝そもそも一道をひらくということは、それによって自分自身が救われると共に、さらに後に来る同じ道をたどる人々に対して、その行く手を照らすという意味がなければならぬと思うのです。❞ 誰でもいくつかの岐路に立った時に迷うものだ。 どの道が自分にとって最良の道なのか?...
人の真価
歳寒くして、 然る後に松柏の彫むに後るるを知る 一年で一番寒い時期になり、そこで初めて松や柏が落葉しないことに気づく。 人も大事に遭遇して、初めてその人の本当の価値が現れる。 (「実践・論語塾」安岡定子著) このブログでも何度かすでに紹介したことのある章句だ。...
背中
其の身正しければ、令せざれども行われ、 其の身正しからざれば、 令すと雖も従わず。 上に立つ者が行状正しく品格があれば、命令しなくても民は従う。 自らが不正をはたらいていながら、厳しく命令しても、誰も従ってはくれない。 (「実践・論語塾」安岡定子著)...
見えない失敗
已んぬるかな、 吾未だ能く其の過ちを見て、 内に自ら訟(せ)むる者を見ざるなり。 ああ、もうだめだ。 しかたがないなあ。 自分の過ちに気づいて、自分を心の奥から責め、反省する者を、私はまだ見たことがない。 (「実践・論語塾」安岡定子著)...
リスクを負えるかどうか
人の過ちは、各々其の党に於てす。 過ちを観てここに仁を知る。 人間の過ちは、それぞれの仲間内で引き起こされることが多い。 だからその過ちをよく観察すれば、その人の仁を知ることができる。 (「実践・論語塾」安岡定子著) 今、ちょうど仲間内ではないにせよ、仕事の連携仲間の中でト...
言、仁、実践
古の者に言に之出(いだ)さざるは、 躬(み)のおよばざるを恥ずればなり。 昔の人が何事につけても軽々しく言葉に出さなかったのは、自分の実行が言葉に伴わないのを恥じたからだ。 (「実践・論語塾」安岡定子著) 言葉と実行が伴っている人間であるかどうか。...
アップデート
巧言令色、鮮なし仁。 飾りすぎた言葉の人や作り笑顔をする人は、仁に欠けている。 (「実践・論語塾」安岡定子著) こどもたちも大好きな章句。 そして、2500年前の言葉とは思えないほど、現代にも通じる言葉だ。 ある意味、ソーシャルメディアが普及した時代であればこそ、さらに際立...
省みる
賢を見ては斉しからんことを思い、 不賢を見ては内に自ら省みる。 優れた人物を見ては、このようになりたいと思い、つまらぬ人物を見ては、自分もこのようではないかと反省する。 (「実践・論語塾」安岡定子著) 最近マンションのごみ集積場に指定日ではないのにゴミを置いてあったというニ...
行動と理由と動機
其の似す所を視、其の由る所を観、 其の安んずる所を察れば、 人焉んぞ廋さんや、 人焉んぞ廋さんや。 その人の行動をよく見る。 そしてなぜそのように行動をとったのか、その動機もよく見る。 さらにその行動に満足しているかどうかをよく観察してみれば、どうしてその人の本質を隠せよう...
修身
吾日に吾が身を三省す。 人の為に謀りて忠ならざるか。 朋友と交わりて信ならざるか。 習わざるを伝えしか。 私は日に何度も自分の行いを省みる。 人から相談を受けた時、真心を尽くしていなかったのではないか。 友人と付き合うときに嘘をつかなかったか。...
謙虚
君子、重からざれば則ち威あらず。 学べば則ち固ならず。 忠信を主とし、 己に如かざる者を友とすることなかれ。 過てば則ち改むるにはばかること勿かれ。 君子は重厚でなければ、威厳がなくなる。 また学べば独善や頑固さもなくなる。...
調和
博く学びて篤く志し、 切に問いて近く思う。 仁其の中に在り。 広く学んで、熱心に取り組み、心を込めて問いかけて、それを自分の身近なこととして考えるならば、仁は求めなくても自然にそこに存在し、獲得できるようになる。 (「実践・論語塾」安岡定子著) ちょっとズレた話をする。...
心地よく自分を正す
辞は達するのみ 言葉というものは、相手にその意味を正しく十分に伝えることこそが大事なのだ。 (「実践・論語塾」安岡定子著) つまり、相手に伝わったものがすべてであり、 言ったはず、伝えたつもりではよくないということだ。 だからこそ、言葉を磨かなければならない。...
素直な心
学びて思わざれば、則ち罔し。 思いて学ばざれば、則ち殆し。 人から学んだだけで自分で考えてみることをしないと、何もはっきりとわからない。 一人で考えこむだけで、広く学ばなければ、狭く偏ってしまう危険がある。 (「実践・論語塾」安岡定子著)...
諸君らの将来
❝真の読書というものは、自己の内心の已むにやまれぬ要求から、ちょうど飢えたものが食を求め、渇した者が水を求めるようであってこそ、初めてその書物の価値を十分に吸収する ことができる…❞ 自分の時間は常に 未来⇒現在⇒過去 に向かって流れてる。 己の将来とは...