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時間とコスト

マネーバイアス ピーター・カーニック 著 20番目の嘘 かかったコストで価格が決まる 今回の章は、文章量自体はとても短い。 しかし内容は、これまでで一番と言っていいほど、理解するのが難しかった。 テーマは「利子」である。 これまでも何度か登場してきた概念だが、正直なところ、どこか雲をつかむような感覚があり、腹落ちしていなかった。 ただ今回、少しだけその輪郭が見えてきたように思う。 まず提示されていたのは、ひとつの衝撃的な数字だった。 1980年代初頭における、サービス価格に含まれる利子の割合。 ごみ収集 12% 飲料水(上水道) 38% 下水・汚水処理 47% 公営住宅の家賃 77% この数字をどう受け取ればいいのか、正直かなり戸惑った。 日々当たり前のように支払っている料金の中に、これほどまでに利子が含まれている。 その実感が、まったく持てなかったからだ。 おそらくこれは、複雑に重なり合ったサプライチェーンの中で、各段階の利子が積み重なっていった結果なのだろう。 ここで改めて、「利子とは何か」を考えてみた。 利子とは、シンプルに言えば お金を借

自分を知り、自分として立つ

マネーバイアス ピーター・カーニック 著 19番目の嘘 ビジネスとは継続的に利益をあげることだ 今回もAIに文章の校正を依頼しながらつくりました。 「ビジネスとは継続的に利益をあげることだ。」 この思い込みがなぜあるのか、いくつか理由が浮かんでくる。 たとえば、ビジネスをはじめるとき、多くの場合はお金を借りるところから始まるのではないか。 資金を調達すれば、当然そこには「利子」が発生する。 利子がある以上、元本に上乗せして返し続けなければならない。 そう考えると、「継続的に利益を出すこと」が前提条件のようになる。 あるいは、利益を出すことが企業の存在証明のように扱われる社会。 利益が出ていないなら存在価値がない、と無言で烙印を押されているような空気。 そうした背景の中で、「利益=ビジネス」という図式が、いつの間にか常識になっているのかもしれない。 しかし、19番目の嘘を読みながら強く感じたのは、「 そもそもビジネスとは何か 」という大前提を、もう一度問い直す必要があるのではないか、ということ。 私たちはいつの間にか、ビジネスとは利益をあげる活動だ

自己反省

修身を学ぶ会富山 第11講 長所と短所 今回のテーマは、 内面の長所と短所 、そして 外面の長所と短所 に、私たちはどのように向き合うことが大切なのか、というものだった。 長所をどう伸ばすのか。 短所をどう受け止めるのか。 一見、よくある問いのようでいて、しかし掘り下げていくと、とても根の深いテーマである。 まず、内面――精神面の成長について考えたとき、単純に「長所を伸ばす」「短所を克服する」という話では済まない。 内面を伸ばすためには、 「自己反省」 という通路を通る必要がある。 けれども、この「自己反省」という言葉は、実はとても難しいことだ。 そもそも私たちは、自己反省をする“用意”ができているのだろうか。 そして、反省すべき何かに“気づく”ことができているのだろうか。 そこが、最初の大きな問いになる。 今回のテーマに即していないかもしれないが、よくこう言われる。 「大きな困難を乗り越えた人は、内面が大きく成長する」と。 確かに、苦しみや葛藤を通った人の言葉には、どこか深みがある。 では逆に、大きな困難のない人生は、人を成長させないのだろうか

発願

修身を学ぶ会富山 第9講 発願 「道の上では師に譲らず」 第9講の最初のところに、この言葉が紹介されていた。 この言葉にすごく似た有名な論語の章句がある。 仁に当たりては 師にも譲らず 自分の心にある「仁」。 思いやる心、相手を大切にしたい気持ち、大事にしたい気持ち。 自分が一生ついていこうとする尊敬する師がいるとして。 その師からのお願いだったとしても、自分の中にある「仁」に反することであれば、師であろうが自分の気持ちを譲ってはならない。 そういった意味の章句だ。 今回のテーマ「発願」と呼べるものが、自分の言葉として表現できるかといえば、できない。 ただ、「仁に当たりては師にも譲らず」という章句と、自分の発願はすごく近いところにあることは感じる。 この章句と向き合うと、いろんな気づきに出会うことができる。 まず大切なのは、譲らないことは、「正義」ではないということ。 仁、つまり思いやる心だ。 正しさを貫くことではなく、生まれながらにある「仁」を譲らない。 「思いやり(仁)」ということは、すでに、自分ひとりのことを考えていることではないということ

成功とは

マネーバイアス ピーター・カーニック 著 18番目の嘘 みんなが利益をあげられる 今回もAI活用しまくりの文章です。 少し解説なく内容に入るのですが。 市場に継続的にマネーストックが増加することを前提とするかどうか。 今回の嘘に隠された結構大きなポイントなんじゃないかと感じていた。 マネーストックとは、市場に出回っているお金の総量のことをいう。 しかし、その数字は単なる量ではない。 通貨は「信用」によって支えられている。 ここでいう信用とは、国家や制度、通貨そのものに対する社会的な合意である。 そしてその土台には、本来「信頼」がある。 人々が社会を信頼し、互いを信頼し、この共同体は続いていくと感じられること。 その信頼が積み重なり、やがて信用というかたちを取り、貨幣の価値を支える。 順番は、 信頼が先で、お金は後 のはずだ。 けれど私たちは、しばしばその順番を逆にしてしまう。 お金が増えれば安心できる、と。 中央銀行は、国民の母国への信頼の高まりを定量化できないし、それ以上に信頼を軸に考えてお札を刷っているわけじゃないように思う。...

嘘の儀式

マネーバイアス ピーター・カーニック 著 17番目の嘘 プロジェクトを始めるには ビジネスプランと予算と元手のお金が必要だ ちょうど会社で「きなこ棒」の販売に向けて打ち合わせをしているとき。 売上と経費をどうしていくべきかを考え始めた。 そのとたんに、これまでのクリエイティブは会話から一転し、シリアスな会議に変わった。 その影響はつづき、試作を作るにしても、コストや設備のことに敏感な対応になった。 このとき、正直どう反応すればよかったのか、すぐに答えを見つけることのできない自分がいた。結果、正しい選択ではなく、恐れへの反応をしてしまったように思う。 なぜ、これほど話題がお金になった瞬間に、見ている世界が変わるのか。 改めて本書の内容に戻る。 ベンチャーキャピタリストやバンカーは、実際にはビジネスプランを見ているのではなく、「人」を見ている。 案件の是非は先に決まっており、数字は後からそれらしく整えられることも多い。 多くの人はそのことを、心の奥ではうっすらと理解している。 それでも誰も口にせず、ビジネスプランや予算の重要性が語られ続ける。 この「

世界よ、応答せよ。

マネーバイアス ピーター・カーニック 著 16番目の嘘 やりたいことのために働いて稼ごう この言葉の前提には、こういう分断があります。 いまの仕事 = 本当はやりたくない やりたいこと = いつか、別の場所にある お金 = それを実現するための手段 つまり、「いま」と「本当」を切り離している。 この嘘に乗ると、人生はこうなりやすい。 今は我慢 まずは稼ぐ 余裕ができたら そのうち本当にやりたいことを ……でも、「そのうち」はなかなか来ません。 さらに困ったことに「やりたいこと」すら嘘の可能性があります。 やりたいこと=自己証明 やりたいこと=逃避先 すると、ますます「今」が犠牲になります。 つまり、今回の嘘とは、 今と未来を分けない 、という提案です。 ところで、なぜ多くの言語で「お金=報い」なのか 貨幣が生まれる前、人は 狩る 作る 守る 癒す といった行為を通じて共同体に貢献していました。 その「役に立った」「助かった」という感覚が、具体的な形で返ってくるものが必要になった。 それが 物 穀物 金属 後に貨幣 つまりお金は、「ありがとう」を保

自由と責任

マネーバイアス ピーター・カーニック 著 15番目の嘘 お金があれば自由になれる この章は、ひとつの言葉から始まる。 「本当の自分に出会えたとき、あなたは自由である」ボフダン・ハウリリシュン この言葉に強く惹かれた。 同時に、「本当の自分とは何か」「自由とは何か」という、大きな問いが立ち上がる。 興味を持ち、ボフダン・ハウリリシュン(Bohdan Hawrylyshyn)について調べてみた。 1926年―2016年。ウクライナ、カナダ、スイスで活躍した経済学者、思想家、慈善家。 ローマクラブ正会員。 スイス国際経営研究所 所長。 ダボス会議の創設に関与。 GM、IBM、ユニリーバ、フィリップスなどのコンサルタント。 第二次世界大戦中の1944年、ナチスに捕らえられ、ドイツに連行。戦後は約2年間、難民キャンプで過ごし、その後カナダへ移住。木こりなど様々な仕事をしながら、トロント大学で学んだという。 ……すごい人生である。 彼の哲学のポイントを、AIに整理してもらった(抜粋)。 多くの経済理論は、数字・市場・効率というフレームで語られる。しかしハウリ

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