正しさとは
君子は義に喩り、 小人は利に喩る。 君子は、それが正しいか、正しくないかで物事を判断するが、 小人は、利益があるかないかですべてのことを判断する。 (「実践・論語塾」安岡定子著) 現実社会の中では、常に、義と利の選択で悩む。...
正しい違和感
位無きを患えず、立つ所以を患う。 己を知る莫きを患えず、 知らるべきを為すを求むるなり。 地位を得られないことを心配するよりも、どうしたらその地位にふさわしくなれるのかを考えよ。 自分のことを知られないことを嘆くより、どうすれば認められるか考えて、努力せよ。...
存在が消える瞬間
人の己を知らざるを患えず。 人を知らざるを患う。 人が自分の実力を理解してくれなくても嘆くことはない。 他人の実力を自分が見極められないことを心配する。 (「実践・論語塾」安岡定子著) 誰に理解してもらえることがうれしいか。 それは結局自分なのではないか。...
道をひらく
之を如何せん、 之を如何せんと曰わざる者は、 吾之を如何ともすること末きのみ。 どうしたらいいだろう、どうしたらいいだろうという悩みや苦しみを持たない人を、私はどうすることもできない。 (「実践・論語塾」安岡定子著) 義務を使命とする。...
誰の物語なのか。
人にして遠き慮り無ければ、 必ず近き憂い有り。 もし遠い先まで見通す深い考えがなかったら、必ず足元から思いがけない災いが起こってしまうものだ。 (「実践・論語塾」安岡定子著) 今の時代、近い未来を予測することも儘ならない。 けれども予見はできる。...
AIと論語
女、君子の儒と為れ、 小人の儒と為ること無かれ。 君は人格の立派な君子の学者になりなさい。 小人の学者にはならないように。 (「実践・論語塾」安岡定子著) この章句はまさに、現代のAIや科学技術の進歩に対して、どうあるべきかを伝えている。...
自分の言葉
憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず。 一隅を挙ぐるに、三隅を以つて反せずんば、 則ち復せざるなり。 教えを受けたいと思っている者は、疑問を解決したいという情熱が溢れ出るくらいにならなければ、私はこれを啓き導くことはしない。...
終活
たとえば山を為るが如し。 未だ成らざること一簣なるも、 止むは吾が止むなり。 たとえば地を平かにするが如し。 一簣を覆すといえども、進むは吾が往くなり。 たとえば山を作るようなものだ。 あと一杯の土で完成するところまできていて、やめてしまうのは自分に責任がある。...
家庭の教育
教え有りて類無し。 この世ではどんな教育を受けたかによって違いは生じるが、 人間は、生まれつきの上中下といった種類の差はない。 (「実践・論語塾」安岡定子著) ど真ん中名刺ワークショップでは、自分を作り上げている3つの要素を考えることをします。...
人の真価
歳寒くして、 然る後に松柏の彫むに後るるを知る 一年で一番寒い時期になり、そこで初めて松や柏が落葉しないことに気づく。 人も大事に遭遇して、初めてその人の本当の価値が現れる。 (「実践・論語塾」安岡定子著) このブログでも何度かすでに紹介したことのある章句だ。...
背中
其の身正しければ、令せざれども行われ、 其の身正しからざれば、 令すと雖も従わず。 上に立つ者が行状正しく品格があれば、命令しなくても民は従う。 自らが不正をはたらいていながら、厳しく命令しても、誰も従ってはくれない。 (「実践・論語塾」安岡定子著)...