人生の始終
私はカウンセリングを生業としているので、心理学を学んでいる。 心理学者のカール・グスタフ・ユングが、 40歳を「人生の正午」と名付けている。 人の人生を「一日」としてとらえた時、 40歳を青年から中年にさしかかる 転換期であり、「人生の危機」としている。...
妙味津々
実際人間の偉さというものは、ある意味では働くことを多くして、しかもその受けるところが少ない所から生まれてくるとも言えましょう。ですから諸君らも、まず人の一倍半の働きをして、報酬は二割減をもって満足するという辺に、心の腰をすえてかかるんですね...
正直な世界
世の中は正直なのだ。 正直ということは、安心でもあり、また、怖さでもある。 良い、悪い、どう生きても、世の中は正直なのだから。 ならばこそ、どう生きるのか。 世の中は正直だからこそ、誰も見ていない、ひとりでいるときに、頭の中で何を考えているのか、どんな行動をしているのか、そ...
不思議な力
これまでの人生で苦労したことを省みると、本当にもうダメだといった心底辛い苦労は体験していない。 人並みな苦労をしてきた程度だろう。 なぜだろうか。 考えてみると、理由は2つある。 ひとつは、臆病だということ。 子どものころから、それなりに失敗しない程度の挑戦しかしてこなかっ...
一時一事
自分が現在なさなければならぬ事以外のことは、すべてこれを振り捨てるということと、なすべきことに着手するということは、元来、一つの事の両面とも言うべきであって、この点は、おそらくわれわれが仕事をし果たす上で、一番の秘訣かと思うのです。...
人生を深く生きる
人生を深く生きるとは、自分の悩みや苦しみの意味を深く噛みしめることからはじまる。 ぼくは、苦しみをすばやくプラスにとらえ、心に落とし込むようにしている。 しかし、単に自分だけが平穏な気持ちを取り戻しただけで満足せず、自分以外、特にその悩みの根っこがつながっている近い人への配...
生をこの国土にうけて
「ここに日本人の一人として、生をこの国土にうけたことを喜ぶのはそもそもなぜか?」 正直、私はこれまで「なぜ、日本人として日本の国土に生をうけたのか」ということなど、一度も考えたこともなかった。 しかも、外国や外国の文化などの日本以外の国に関して興味や関心をもつこと自体あまり...
人間と生まれて
「一体いかなる力によって、かくは人間として生をうけることができたのか?」 何度もこの問いを自分自身に投げかけてみたけれど、一度として見えてくるものはなかった。 ただ、〝生きている自分〟という圧倒的なまでの現実を、ただただ受け入れることからしか始めることができないと思っている...
仲間への信用
修身を学ぶ会富山では、まず10分程度で修身教授録の1講を読み、次に感想を書く。 そして、仲間とシェアしあう。 そういった勉強会だ。 仕事の処理の方法は ①まず着手すること ②八割方の完成度を目指し、一気に仕上げる ③流れるように次々と処理をこなしていく...
愛される力
その人の内面から発せられる気品。 親の仕事を手伝いはじめて、最初に感じたことが気品だ。 ぼくは、なぜか子供のころから、自分に対して理由のない自信があった。 その自信は、どこからきたなのか。 説明はできないが、今振り返っても、不思議な自信があった。...
誠
誠に生きる。 大切なのは「何かをやり遂げたい」と宣言することではなく、 今の自分の役割に、一瞬一瞬に徹すること。 これにどんな意味があるのか? それをすることで、どんな未来になるのか? そういった問いは、重要ではない。 そうではなく、ただ、自分の役割に誠を尽くす。...
自分の務め
「これでいいだろう」 納期があり予算があり、カタチにしないといけない仕事である以上、 「これでいいだろう線」が存在する。 その線は、お互いが納得したであろう線だが、 そこからさらに何か足りないものはないか、本当はまだできたのではないか…、と、考えを残す。問いかけを残す。...